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鎌倉で指輪づくり


昨年の秋、長年付き合っていた恋人と結婚することになりまして。


指輪の話になった時、私は特に「ここのブランドのが絶対欲しい!」みたいな願望もなく

「お店だといろんなところ見に行かなきゃいけなくて疲れるね」という感じになり。


色々探してたらInstagramでちょうど広告が出てきた鎌倉彫金工房さん

結婚指輪や婚約指輪を色々な素材やデザインから自分たちで好きに選んで

プロからのレクチャーを受けながら指輪を制作したあとは、工房の方が綺麗に仕上げてくれる彫金工房さんです。

婚約指輪・結婚指輪にしては値段もすっごい高すぎず個人的にはとてもGOOD…

過去に何回も指輪やアクセサリーをなくしたことがあるので高すぎるのは荷が重いのですよね。


早速ふたりで下見をしに鎌倉へ行きました。

工房ではサンプルリングを見せていただき、制作から商品到着までの流れや

指輪サイズを測ってもらったり私たちのライフスタイルに合わせて

デザインや素材などを提案していただきました。


工房スペースでは、お揃いの緑のエプロンをつけたカップルが何組かいて

トーントーン、カンカンカン…という金槌で金属を叩いている音ともに

楽しそうにおしゃべりしている声が聞こえて、なんとも和やかな空間。


素材違い、仕上げ違い、幅、石の留め方などの違いで印象全然違うな〜と思いながら

色々なサンプルリングをはめてみたら、どれもこれも可愛い…これは悩む。

彼とは「やっぱりここでリングを作れたら素敵だね」って話をして

家へ帰る時には結婚指輪と婚約指輪を制作するコースを予約をしていました。


サンプルを見て数種類のデザインを絞ったものの

それから制作日まで「どんなの作ろうかな〜〜〜」と

私は毎日ワックワクでデザインを考えていました。

(彼は制作日の前夜に紙に書いて決めてました。こういうところがあります。)


そしていよいよ制作日当日…!

9時からのコースだったのでちょっと眠かったのですがウキウキしています。

貸し出しの緑エプロンをつけています。

棒状の金属から指輪の形になるとは知っていたけど実際にはどうやって…??と思っていたので

指輪になるまでの工程も知ることができて大変興味深いです。

バーナーで熱を加える時のゴーッという音が怖くてヒイヒイ言ってました。

でも金属が熱されて色がみるみる変わるのが、見ていて面白かったです

お互い自分の指輪になる金属の棒を打って形を整えます

彼には婚約指輪も作ってもらいました

溶接され、ぐんにゃりした私たちの指輪。ここからもっと円に近づけていきます

トントンカンカン…トントンカンカン…

振動で指が痛くなってきて、途中から力を入れて叩くことができなくなってきました。

これ、かなり力仕事ですよね。リングを作る全職人の皆様には敬意しかありません。


彼は没頭して制作し、結構楽しかったそうで「いつかまた作りたい」と思ったそうです。

体の不調があるとすぐ音を上げる私と粘り強く寡黙に頑張る彼。性格が出ますね。

ヤスリで角張ったところを滑らかにしています

最初のぐんにゃりした円から見たら○の形になってきました

今よく見たら私が作ったのは○になってない…!深く追い込みをしなかったせいですね

でも仕上げは工房の方が綺麗に整えてくれるので安心でした

3時間半の制作で綺麗な指輪の形になりました〜〜〜!!

可愛いリングケースに入れて記念写真を撮らせてくれました。

写真ではまだ装飾がされていない甲丸リングの状態。

ここから3週間、工房の方がオプションのダイヤや装飾など施してくれます。


「自分たちで指輪を作った」ということが、すごく良い思い出になり

本当に充実した1日を過ごしました。お昼に終わったので、帰りに鎌倉散策もできました。

自宅に届くのが本当に楽しみでしたね。

入籍して2日後に結婚記念写真を撮った時に、指輪の写真も撮りました。


結婚指輪は、二人の肌色に馴染みがいいピンクゴールドのヘアライン仕上げにしました。

私はアンティーク調にしたかったので真ん中にミルグレインを入れています。

彼のは部分的に槌目でクリア仕上げにして、全体的ではなく部分的にキラッとした印象に。

素材と仕上げだけお揃いにして、部分的に各々の好きなデザインにしました。


婚約指輪はイエローゴールドに5つのダイヤを埋め込んで

上下にミルグレインを入れています。

日常的につけたかったのでダイヤは埋め込みにしました。とてもお気に入り。

ダイヤは後から増やすことができるみたいなので

記念日に少しずつ増やして、いつか一周したら良いなと思っています。

それもすごく楽しみです。

私は今まで、あまりダイヤモンドなどの宝石のついた指輪には興味がなく

というより、自分の指は節やシワが目立っていて

な〜んか指輪が似合わない手なんだよな〜と思ってつけてきませんでした。

でも、サンプルの婚約指輪をはめてダイヤモンドを光にかざしてみたら

「わ〜〜〜〜…!」と感動したのを覚えています。

「こんな綺麗なもの、私の指につけてても良いんですか…」と言ったら

彼が「毎日つけていいんだよ」と言ってくれたのが嬉しかったです。


ダイヤモンドがついた綺麗な指輪をつけてもいい手になるんだと思ったら

小さな頃から持っていたコンプレックスを覆して

肯定してくれたような気がして、すごく幸せな気分になりました。


おしまい

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