鳥について



少し前のこと

人が鳥籠を持ち、様々な鳥が出たり入ったりする絵を描きました

鳥たちは鳥籠あたりで色んなことをしている


ふわっとやって来て美しく鳴く鳥

長いこと鳥籠にずっと居たがる鳥

鳥籠に入りきれないほど大きく急成長する鳥

たまにやって来ては鳥籠の中をしっちゃかめっちゃかにする鳥


鳥籠を持つ飼い主らしき人にとって

「好みの鳥」や「飼いやすい種類の鳥」がいる

飼うつもりはないが鳥籠に長居したりして「どうも扱いに困る鳥」もいる


鳥たちそれぞれには名前がついている

そして私によるオリジナルデザインのその鳥たちは

通常「鳥」ではなく「感情」と呼ばれている

知っての通り感情はいくつも存在しています

PIXARの『INSIDE OUT』では、5つの感情のキャラクターがいましたが

実は感情は細分化させると、どうやら2000種類以上あるらしい …


そんな多種ある感情に自身が振り回されることなんて日常茶飯事

幸せとか苛々するとか、何とも言えない寂しい感情とかで

自分の行動や言動が左右されている

それによって状況や事態が好転したり、逆も然り

そんな感情に振り回されずに活用できればいいのに

上手くできない時があまりに多いと思ってました


私は気持ちの整理をつけたい時

何らかの問題が発生した時などは

客観的に見つめ自分の中で納得したいので

心の中にある色々のものを何かに置き換えて

例え話ならぬ例え絵を書いたりしています

(落書きクオリティなので載せられないんですが)


「感情」を「鳥」にした絵を描きながら思ったのは

こんな鳥なんて存在しなければいい、恐怖でしかないと思っていても

確実に存在はしているし

いつやってくるかはわからないので

一定の鳥だけを意識的に入場規制するのは難しいということです


ただ、どんなふうに鳥籠の周りを動き回るのか

鳥籠に居続けると飼い主に良い影響を与えるのか

やって来ただけで完全に不愉快なのか

そういうことは想像がつく

なんとなく「扱い方」が予想できるような気がしてきたんです


一つ、「嫉妬」という名前で非常に情熱的な存在の鳥がいます

残念ながらこれが鳥籠に居られると

言動と行動に悪影響を与えてくる傾向にある

それによって誰かを傷つけることにもなるし

兎に角あまり良い影響を飼い主に与えない

だからこの鳥が鳥籠にやってきても長居はさせないで

意識してすぐ逃がすことにしています

結果的に、私は「嫉妬」の「扱い方」が非常に上手くなった気がします

日常的にも恋愛的にも嫉妬でトラブルになることは今はほとんどなくなりました


扱いに困る鳥はまだ数多くいて

それでもちょっと外側から自分を見て

「ああ、今私はこんな鳥の扱いに困っているんだな」

と思うと、少し落ち着いて対応できる気がします


扱いが困って不愉快なのに

大きく太らせて鳥籠をいっぱいにして飼い続ける必要はなくて

その鳥がきたら素早く逃がして、風通しを良くしておきたい


不愉快が過ぎて、殺したくなるくらいのやつもいるでしょう

でもたとえ殺すことができたとしても

自分の痛みはどうしても残ると思うし

痛みが治るかもわからない

そういうやつほどどういう扱いをすれば良いか慎重に考えて

一刻も早く逃がすこと

感情を殺すことはその時は良かったとしても

後に良い結果をもたらさないからです


意識的に大切にしていれば

好きな鳥は長居させることもできるかもしれない

大事なのは忘れないことだと思います



絵を描き終わってわかったもう一つのことは

ただ鳥たちは鳥籠にやって来ては去っていく

それだけのことでもある、ということです

COPY RIGHT 2017 ALICE YAMANAKA ALL RIGHTS RESERVED

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