数分間の出来事




他人に対する負の感情は優しさを超えてはいけないと思っています

優しさに必要なのは理解しあう事だと思うし

理解しあう事はいずれ平和を生むと信じてる


だから、誰かに対して

「訳がわからない!」「知らない!」といって

匙を投げないよう努めていますが

努めていても泣けてくるくらい辛いこともあります


優しさは誰かにとっての当たり前になりすぎている時がある

それでも感情が優しさを越さないようにと思っています


理解することは難しい

でも理解の追求を止めてはいけないと思うんです

昔、通勤中に新宿駅で動けなくなったことがあり

パニック発作で涙が出て、目が回って、立っていられなくなりました

突然壁にもたれて座り込む自分の姿は

明らかに、新宿駅では日常的じゃない


道を行き交うほとんどの人は

恐らく何故道でそんな事してるのか理解できないか

あるいは無関心だったと思います


一人の見知らぬ女性が私の所へやってきて

私にいくつか質問をしました

答えられることは答えた記憶がありますが

誰かにこんな姿を見られている状況が恥ずかしくて

怖くてその人の顔が見れず床ばかり見ていました


せめて「ありがとうございます」だけは顔を見て言わないといけないと思い

その人を見たら涙を流しながら諭してくれていました

厳しい口調だったけど

優しい言葉でした


彼女が私の状況を理解してくれたことと

彼女の優しさが、確実にその時私を生かしてくれたと思います


ほんの数分の出来事だったけど

それからの「優しさとは」「理解とは」「平和とは」

それらを考える大切な、大切な数分間になりました


あの時の女性には感謝の意を申し上げます

届くことはきっと無いに等しいけれど、言わずにはいられなくて。

本当にありがとうございました

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